「鈴木 敏夫のジブリ汗まみれ」

「鈴木 敏夫のジブリ汗まみれ」

TOKYO FM「鈴木 敏夫のジブリ汗まみれ」(日曜 23:00 - 23:30 放送)2008 年 8 月 31 日(日)のゲストが浦沢 直樹さんでした。

対談内容を以下にまとめます(敬称略)。

  • 宮崎 駿はシナリオを作らず、最初から絵コンテを描く(鈴木)
  • 世代的に、構図はアニメ「母をたずねて三千里」(1976) あたりの影響を受けている(浦沢)
    • 「宮崎の発見者」を自負する世代
      • 小学生や中学生の頃、アニメを見ていると宮崎や大塚 康生や高畑 勲の名前をよく目にするので、この人たちは誰だろう、と思っていた
      • 東京ムービー作品にも日本アニメーション作品にもクレジットされていて、不思議だった
    • 影も他とは違った
      • マルコがトンネルに入るときと出るとき
    • 映画「魔女の宅急便」(1989) や映画「紅の豚」(1992) を見ると、「母をたずねて三千里」が懐かしくなる
      • 全部イタリアになってしまった(鈴木)
  • アニメ「巨人の星」 (1968) とアニメ「あしたのジョー」(1970) を描いているのは同一人物だろう、と思っていたら、荒木 伸吾(台詞逆輸入注:荒木は「あしたのジョー」では作画監督だが、「巨人の星」では原画。「巨人の星」シリーズで荒木が作画監督を務めたのは「新・巨人の星」「新・巨人の星 II」)だった(浦沢)
    • 小学生の頃、荒木の描いた大リーグボール 1 号を花形が打つ場面を脳内再生して、新聞広告の裏にパラパラマンガで描いていた
  • アニメ「旧ルパン三世」(1971) の爆発シーンで、通常は煙だけを描くのに破片が飛んでいて、革命だ、と思った(浦沢)
    • 「ルパン三世」の音楽は、山下 毅雄でないと(台詞逆輸入注:「新ルパン三世」「ルパン三世 Part III」は大野 雄二)
    • 「旧ルパン三世」のタッチが変わった時期があり、今思うと宮崎の加入時期だろう
      • マンガ的になったが、これもありだな、と思っていた
      • 昔の東京ムービー作品っぽくなった
      • 大人のアニメを目指していたが視聴率が振るわず、急遽、高畑と宮崎が呼ばれた(鈴木)
    • 自分の世代にはバイブルであり、ビデオがない時代なので再放送の度に見ていた
  • アニメ「侍ジャイアンツ」(1973) のスタッフが「ルパン三世」と一部同じなのはおかしい、と思っていた(浦沢)
    • オープニングは、宮崎がアルバイトで描いている(鈴木)
  • 小学生や中学生の頃、アニメを見ていると作画の良い回が 4 週に 1 度くらいあった(浦沢)
    • 後に、4 つのプロダクションのローテーションだったことを知った
  • アシスタントに部屋を描かせると、4 畳半のアパートみたいになる(浦沢)
    • ヨーロッパ物を描くときは、窓やドアの様式に慣れる必要がある
      • 高畑は詳しいので、宮崎に教えた(鈴木)
  • 高畑は絵は描かないが、空間感覚に一番優れている(鈴木)
    • 平面のアニメが立体的に感じられる
    • 高畑は、魔法を禁じ手にしている
      • アニメ「未来少年コナン」(1978) には高畑があまり関わっていないので、コナンが高い場所から飛び降りても平気だった
  • 映画「崖の上のポニョ」(2008) では、宮崎は高畑の呪縛から脱出して、思い通りにやっている(鈴木)
    • 宮崎は、今の高畑の作品を見たがっている
  • 「あしたのジョー」(作:高森 朝雄/画:ちば てつや)第 3 巻を親に買って貰えず、単行本の大きさに紙を切って自分で描こうとしたが、数ページで「これは違うんじゃないか」と思った(浦沢)
    • ちばに話したら、「それは嬉しいなあ」と言っていた
  • 「タッチ」(あだち 充)の和也の死と「あしたのジョー」の力石の死のリズムが似ている、と感じたので、あだちに話したら「分かりますか」と言われた(鈴木)
  • 手塚 治虫・梶原 一騎・白土 三平を順序立てて読んだ最後の世代(浦沢)