モンちゃんの命日

モンちゃんの命日

「20 世紀少年」第 7 巻第 7 話「真実」で、2000 年 12 月 31 日の“血の大みそか”に友民党本部へ向かう車内で、モンちゃんはユキジに「俺らみんな……おまえのことが好きだった」「本当だよ」「俺だってそうだった」と告白します。

一般に、マンガ・小説・ドラマ・映画などでは、大仕事の前に登場人物が「実は、○○のことが好きだった」「これが終わったら、故郷に帰って実家の○○屋を継ぐんだ」などと言うと、ほとんどの場合に死んでしまいます。

モンちゃんは「ドイツで、健康診断うけたんだ」「……で、そのあと精密検査もうけた」「俺……やばいらしい」と続け、ますます雲行きが怪しくなったのですが、結局“血の大みそか”では大した活躍もしませんでした。

「20 世紀少年」第 9 巻第 6 話「告白」で、2014 年のモンちゃんの命日に墓参りをするユキジが描かれます。

“血の大みそか”以降、モンちゃんは単独で調査を行い、2002 年に「しんよげんの書」について調べるために入院先の病院から姿を消しました。

2002 年夏、モンちゃんはサダキヨの勤務先の学校を訪れ、魚心亭で“ともだち”の正体を聞きます(「20 世紀少年」第 11 巻第 4 話「旧交」)が、店を出て歩いているときに、サダキヨに撲殺されます(「20 世紀少年」第 11 巻第 5 話「全身全霊」)。

その後、サダキヨは「後片づけをお願いします……」と電話をしていることから、“ともだち”の誰かがモンちゃんの遺体を処理したものと思われますが、疑問が 3 つあります。

  1. 遺族には連絡したのか?
  2. ユキジは命日をどうやって知ったのか?
  3. 命日はいつなのか?

遺族には連絡したのか?

モンちゃんは母一人子一人の家庭で、大手酒造メーカーに就職して 1 年後に母が倒れ、8 年間の闘病の末に息を引取っています(「20 世紀少年」第 11 巻第 5 話「全身全霊」)。

ユキジは命日をどうやって知ったのか?

妻子がいる描写もなく、いるとしても“ともだち”が「ご主人が何者かに撲殺されました」とわざわざ連絡するとも思えないので、ユキジが命日を知ることはできません。

命日はいつなのか?

ユキジは長袖のセーターを着て墓参りをした上、帰りに会った節子はコートにマフラーまでしているので、冬であることは間違いありません。

このとき、節子が「はい、今月の“ともだち”と友民党の動向をまとめた調査レポート」と言っていることから、月末であることが分かります。

ケンヂの誕生日を 11 月下旬と考えると、「20 世紀少年」「21 世紀少年」(浦沢 直樹)の事件年表からモンちゃんの命日は 11 月末になります(12 月末だと、小泉とカンナの会話やサダキヨの赴任が冬休みになる)。

しかし、モンちゃんは「先生っていうのは夏休み中は休暇なんだと思ったら」「夏期補習やらなんやらで、けっこうたいへんなんだな」と言っている(「20 世紀少年」第 11 巻第 4 話「旧交」)ので、サダキヨに会ったのは 7 月下旬か 8 月になります。

ケンヂの誕生日を 8 月 20 日(「20 世紀少年」第 18 巻第 2 話「生き残った二人」)と考えると、モンちゃんの命日は 8 月末になります。