「RADIO × SPIDER ラジオ・スパイダー」

「RADIO × SPIDER ラジオ・スパイダー」

J-WAVE「RADIO × SPIDER ラジオ・スパイダー」(金曜 22:00 - 23:45 生放送)2009 年 8 月 28 日(金)のゲストが浦沢 直樹さんで、テーマは「面白くなるならどんな努力もするぜ!」でした。

  • パーソナリティ
    • Sascha サッシャ
  • ゲスト・フレンド
    • くつした(パンク・ロッカー)
    • 夜ふかしの会(コント・ユニット)の三宅 知明
    • パパロア(お笑いコンビ)の小川 康弘
    • まー雷音(お笑いコンビ)の西山 征孝と内田 雷音

対談内容を以下にまとめます(敬称略)。

  • 浦沢の小学校・中学校の後輩(Sascha)
  • 試写会で、映画「20 世紀少年 最終章 ぼくらの旗」カット版を観た(Sascha)
    • カット版も面白いが、ノーカット版は凄く良い(浦沢)
  • マンガ「20 世紀少年」(浦沢 直樹)が終わったときにもホッとしたが、映画 3 部作が終了して別の感慨がある(浦沢)
    • 連載開始から 10 年
    • 映画製作には、チームワークを感じた
  • 当初、映像化不可能と言われていたのは、読者のイメージが作品より膨らんだからではないか(浦沢)
    • 監督の堤 幸彦を始めスタッフが、それ以上の愛情で挑んだ
  • 登場人物と出演者が似ていて、驚いた(Sascha)
    • 外見よりも演技で似せた(浦沢)
  • テーマの「面白くなるならどんな努力もするぜ!」は、過去の浦沢のインタビュー(台詞逆輸入注:「R25」2009 年 8 月 6 日号)から拝借した(Sascha)
    • 苦痛は嫌だが、自分が面白いと思うためには努力が必要(浦沢)
  • ケンヂは、子供の頃のエピソードなど自分の投影でもある(浦沢)
    • マンガ家が描く全ての登場人物は、年齢や性別を問わず、多かれ少なかれ本人に似る
      • 本人を知っているマンガ家の絵を見ると、感じる
  • マンガを描き始めたのは、5 歳の頃(浦沢)
    • 他に遊びがなく、自分でマンガを描いているのが一番楽しかった
  • プロのマンガ家になる気は、なかった(浦沢)
    • 好きなマンガ家が売れていなかったから、自分も同じ運命を辿るだろう、と良くない予感がしていた
    • 新人賞を取り、やるからには食っていけるようになりたい、と思った
      • 自分の理想を崩さない方法を研究した
  • マンガ家は個人作業のようでいて、アシスタントとの連携も必要(浦沢)
    • 人間関係は大変
  • 20 年後は何をしているか?(くつした)
    • 少しのんびりしていたい
    • マンガを描くのは好きだが、体力勝負なので現在のペースは無理
      • 日本の連載ペースは異常で、欧米ではあり得ない
  • 最近、興味あることは?(三宅)
    • 陸上部出身なので、先週までは第 11 回世界陸上ベルリン大会(2009 年 8 月 15 日〜 23 日)
      • マラソンの日に外出したら、触発されてマラソンをしている人が多かった
    • 好奇心旺盛
      • テレビを付けていると、突っ込みっぱなしで疲れる
    • 他には、明後日(2009 年 8 月 30 日)の第 45 回衆議院議員総選挙
  • 地球破滅の 2 日前に何をするか?(内田)
    • 仕方がないから、マンガを描く
      • 得意技はそれしかない
  • 連載マンガは、結末を決めて描いている(浦沢)
    • ラスト・シーンが頭に浮かび、その過程を探す作業
  • 今、好きな人は?(小川)
    • 妻と娘がいるが、犬が雌ばかり 4 匹生んだので、家庭内が女性だらけ
  • 面白いマンガを描くには、悩むこと(浦沢)
    • 締切があるから、時間的余裕はない
      • 1 日考えて気絶したこともあるが、起きたときに答が出ていた
  • 気分転換は?(三宅)
    • 壁にぶつかると、拭き掃除ばかりしている
      • スーパーで、拭き掃除の洗剤を購入しておく
      • 現実逃避なので、名案が浮かぶことはない
  • 仕事中、音楽はずっと掛けている(浦沢)
    • ボブ・ディランに影響されて、ひねくれた見方をするようになった
      • "Like a Rolling Stone" を周期的に聞くと、原点に戻れる
      • ディランが分かると、色々な扉が開く
  • 65 時間寝なかったことがある(浦沢)
    • 60 時間原稿を描いて、5 時間打合せ
      • 全てのことが面白く感じて、打合せにならなかった
    • 眠いときは、15 〜 30 分寝た方が良い
      • アシスタントが眠そうにしていたら、少し寝かせる
  • 1 ヶ月休むと、勘を取戻すのが大変だろう(浦沢)
    • 年末年始の休み明けは、どうやって描いていたか忘れる
  • 原稿を 1 枚描くための平均所用時間は?(くつした)
    • 原稿によって差が大きく、モブ・シーンは 3 日掛かることもある
      • 読者が読むのは 5 秒くらいだろうが、マンガとはそういうもの
  • 子供の頃になりたかった職業は?(小川)
    • マンガ家やプロ野球選手などの夢を持つのは子供っぽい、と感じていた
      • 好きなことをやれたらいいな、と思う程度
  • 子供の頃から、マンガを描かなかった時期はない(浦沢)
    • 陸上部の練習をこなしながらも、描いていた
      • 陸上マンガは描いていない
  • 面白さを身の回りの他人と共有する必要はない(浦沢)
    • 世の中は広いから、自分と同じ感性の人がどこかにいる
  • 常に自分の作品の客であれば、面白いかどうかの判断ができる(浦沢)
    • 作者 100 % だと、不安でいっぱいになる
    • 連載中の作品は読返すが、完結したらしばらくは読まない
  • 「PLUTO プルートウ」(浦沢 直樹×手塚 治虫) を始めるとき、手塚ファンはうるさいので嫌だったが、よく考えたら自分もその 1 人だった(浦沢)
  • 男性アシスタントが自分に好意を抱いているのではないか、と感じることはあるか?(西山)
    • 特にない
  • 成功の秘訣は、努力と運か?(内田)
    • 努力と運がほとんどだが、「最終的に、自分のセンスを信じられるか」もあるかもしれない
      • 自分が受け手として感動したものが、蓄積されているはず
  • 新人の頃、「サラリーマンの経験がないから、サラリーマンものは描けないかも」と編集者に言ったら、「経験していないものを描くのがマンガ家だ」と返された(浦沢)
    • 柔道もやっていない